前日夜には都内でも雪がちらつくほどの寒さで千葉では積雪もあり、道路状況が悪く迂回されてきたり、雪から野菜を守る畑の手入れも必要な中駆けつけてくれる出店者さんも。
大変ありがたい存在です。
静岡からは久々の出店だった干物専門店「ヤマクニ水産」さんや「さがみこ有機畑」さんは目玉商品もあり、お客さまで賑わいました。
初出店の「食堂新」さんは、鯖の黒煮とアジのフライがイチオシのキッチンカーで、珍しがられてとても人気でした。
アジフライだけを持ち帰る方も。
久々のご出店「ジーワン」さんでは、苗ごとディスプレイするミニトマトがアイキャッチですが、さすがの寒さでミニトマトも保温シートを纏ったままの登場でした。

大寒の翌日らしく寒さ厳しいマルシェでしたが、そういう時こそ、千葉県八街の生産者「留守農場」さんの焼き芋は大人気でした。
他にも焼くとトロトロになる西洋ポロ葱や、皮ごとすりおろして美味しい江戸東京野菜の亀戸大根など、冬に美味しい野菜たちも並び、江戸東京野菜の生産では大先輩の「小坂農園」さんと情報交換の場面も見られてこうした関係性もマルシェの副産物です。
初出店の「ONE＆ONE」さんはイラン出身の料理教室も開く店主のお店。
ザクロジュースやチェリージュース、バラのジャムなどイランの日常食とともに、自身でつくったイランのパンやパウンドケーキ、ニンニクのオイル漬けなどシンプルで上質な商品ばかりです。

年が明けて第2回目のマルシェですが、少しずつ常連さんが戻ってきた感がありました。
『いばらき市』さんも今年初のご出店とあって「待ってました！」とばかりに早朝から長蛇の列です。
『さがみこ有機畑』さんでは毎年恒例の芽キャベツが登場しました。
ご存知のリピーターさんも多く、1時間ほどで完売する大人気ぶり。
千葉県松戸のレモン農家さん『鵜殿シトラスファーム』さんは、今シーズン最後の出店。
天候不順で昨年の半分以下の収量になってしまう中、マルシェのために、なんとかかき集めての最終出店してくれました。
お一人で40個買っていかれる方もいて、こちらも静かな争奪戦が繰り広げられました。

2023年初日はまだお休みの方も多かったようで、常連さんの姿が少なく、静かにスタートしました。
のんびりムードでしたが、やはり新鮮野菜を待っていたお客さまは多く、生産者さんのお店に次々とお客さまがご挨拶がてら訪れていました。
小坂農園さんでは毎年恒例『うど』の季節がスタート、その名も“大江戸美人”。
代名詞でもある雪のように真っ白な肌にするため、光を入れない室（ムロ）という穴倉を地下に堀り、その中で栽培しているので非常に手間がかかっています。
贈答に使われる方も多く、希少な東京ならではの産物として喜ばれています。
インバウンドのご来場も多く、伝統的な型染や鳥居など和を感じるものにも人が集まっていました。